キャリアサポートプログラム(CSP)
銀行トップがレクチャーする
金融の基礎知識と銀行業務。
会社選びのポイントを学生にアドバイス。
金融業界で長年に渡りバンカーとして活躍し、キャリアを築いてきた中村氏。富山大学経済学部を経て、1974年に名古屋銀行に入行。常務取締役、専務取締役、取締役副頭取、取締役頭取を歴任し、2017年から現職の相談役を務めています。講義の冒頭では、テレビドラマ「半沢直樹」や「陸王」を例に挙げ、企業と金融機関の関係についてわかりやすくレクチャー。学生にとってあまり馴染みのない金融業界をぐっと身近に感じさせてくださいました。
そして、金融についての基礎知識、銀行の基本業務や近年、地方銀行も力を入れているコンサルティング業務、事業拡大につなげるビジネススキーム提案やM&Aのサポートなど営業支援について詳しく解説。就職活動準備を進める学生たちにとって、企業研究を後押しするようなお話は大変興味深かったようで、熱心にメモを取る姿も見られました。また、名古屋銀行についてもIR資料をもとに詳しく紹介。資金量?融資量と愛知県の人口推移を照らし合わせながら、地域に貢献し共に発展してきた同行のあり方について話してくださいました。そこで学生たちに向けて強調したのが、会社選びをする際のポイント。企業理念をよく把握することで、その会社の歴史や今後のビジョンが見えてくると言います。そして、名古屋銀行は「地域社会の繁栄に奉仕する これが銀行の発展と行員の幸福を併せもたらすものである」という社是を体現するように、積極的なコンサルティング業務による地元企業への貢献、人材教育、女性が働きやすい職場づくりなどに力を入れています。そんなお話から、学生たちは就職活動の大きなヒントを得たと同時に、名古屋銀行への関心も高めたようです。実際、2017年、2018年と2年連続で本学から名古屋銀行への入行者を輩出。中村氏もそのことに触れ、すでに行員として活躍している卒業生の熱意や積極性を高く評価していました。
講義終盤には学生たちの意識が向上。
自身の銀行員時代を振り返り、「挑戦と感謝」をキーワードに挙げた中村氏。最後に学生たちに向けて「A(あいさつ)?K(感謝)?B(ベストを尽くす)」を贈る言葉としてメッセージしてくれました。質疑応答では、「これから金融業界で始まる新しい取り組みは?」「社会人として求められる資質とは?」など就職活動を視野に入れた質問が飛び交い、学生たちへの影響の大きさを感じさせた、この日の講義。「人間性を磨くことに注力して欲しい」という中村氏の言葉は、学生たちのこれからの指針になりそうです。