キャリアサポートプログラム(CSP)
中部財界をリードし続ける
ビジネスパーソンが語る「会社生活」。
エンジニアから経営へ。
成長を支えたモチベーションとは。
そんな中部財界の重鎮が語る「会社生活」。さぞかし華やかなエピソードに彩られているかと思いきや、「技術者として火力発電所に勤務した最初の1年目は、職場のトラブルメーカーだった」という失敗談からスタート。先輩社員や現場の作業員から仕事をイチから学び、地道に作業に取り組む日々だったと言う意外な一面に、学生たちは親しみを感じた様子で興味深く耳を傾けていました。転機になったのは、本店で火力発電所の設計に携わった27歳の時。業務に関するレポートを書いても書いても上司に認められず、受理されるまでに3ヶ月を擁したそうです。その際のモチベーションになったのが、諦めない気持ち。「必ず終わりが来る」と信じ、やり遂げるまで逃げずに根気よく取り組んだこの時の経験が、のちのキャリアの支えになったと語られました。そして昨今の若手社員の離職率の高さにも触れ、「自分が何をしたくて入社したのか。それを明確に持っていれば、苦労も乗り越えられるはず」と、会場の学生たちにエールを送ってくださいました。
また、四日市火力発電所の操業プロジェクトを建設課長としてリードした際、社員や協力会社のスタッフとともに試行錯誤を繰り返し難局を乗り切ったエピソードも披露。アメリカの名門ノートルダム大学アメリカンフットボール部のコーチ、ヌート?ロックニーの「11人の優秀な選手を試合で使うのではない。チームとして最高に機能する11人を選んで闘うのだ」という言葉を紹介し、仕事におけるチームワークの大切さを訴えられました。
社会人として、ビジネスパーソンとしての
成長の秘訣を学生たちにレクチャー。
質疑応答では、電力会社の重役と直接話せる貴重なチャンスを生かし、電力やガスの自由化、再生エネルギーについてなどの質問が学生たちから相次ぎ、活気に満ちた雰囲気の中で特別講義は終了。「社会の中で自分が何をしたいのかを考え続けることが成長、そして仕事での成功への基本」と語った三田氏のメッセージは、学生一人ひとりの胸に響いたようです。